SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~

「…会えないと言うか…会わせない…口ばかり動かしてないで…手を動かせ」



「…はい」



秦多のコト。

ルイたちのコト。



あからさまに嫌がる態度。


『お前の休みを独占させろ』と言うし
…克己は嫉妬深い男性かもしれない。



「…克己って独占欲…強そうね」



「…それだけ愛されると思えば嬉しいだろ?」



克己は私に顔を近づけ、頬に手を掛けた。



「…このまま朝まで…お前の部屋に泊まると言う手もあるが…どうする?」



「え、あ…私のベットはシングルで狭いし…無理です」



「…そうだな。動くと軋みそうなパイプベットだもんな」



「動くって・・・」



彼の言葉から私の脳裏に誇大妄想が広がる。



「いやらしいな…蘭莉は」

私の紅い顔を見てニヤリと笑う。