SWEET HOLIC《1》~イケメン専務の甘い独占欲~

専務は『龍宝』の前で足を止めた。



「まさか…ディナーはラーメンですか?」




「ダメか?この間…ここのラーメン…食べたら…お前の親父さんのトコのラーメンと似た味で驚いた」




亡き母と分け合った食べたラーメンの味を憶えているなんて専務の味覚は恐るべし。




「へぇ~っ」



「お前…食べたコトあるのか?」



修行中の秦多のラーメンは数えきれないくらい食べている。


でも、プロポーズを断ってからは一度も…店には足を運ばなくなったし、秦多にも会いづらくなった・・・