「ありがとう」



誰よ!?

田村さんに余計なコト言ったのは…

私が辺りをキョロキョロ見回すと橋口先輩と目が合った。


橋口先輩は面白そうに私を見つめ返す。


「・・・」
余計なコトを・・・



田村さんは私よりも4年先輩の27歳。


何かと私を構ってくれていた。

四課では田村さんは私を狙っているともっぱらの噂。



「…飯塚…落ち込んでるなら…飲みに連れて行ってやるぞ」



「…あ、いえ…別に落ち込んでなんか…」