「あまり…俺以外の男の顔をマジマジと見つめるな…」



「…どことなくルイに似てますね」




「俺の話…訊いてるのか?」



蘭莉の頬に手を掛けて強制的に顔を俺に向かせる。



「…訊いてますけど…私…克己に訊きたいコトがあるの」






俺は結生をジッと見た彼女に嫉妬して、蘭莉が次の言葉を紡ぐ前に…唇を塞いだ。



甘く激しく…息を継ぐ隙さえ奪った。



蘭莉はぐっすりと眠る結生の存在を気にして…キスを止めさせようと胸板を叩いて抗議するけど。



キスの合間に漏れる彼女の声に抵抗感はない。

逆に色めいていた。



可愛い蘭莉の声に本能が揺さぶられ続ける。