ある日、青空を見上げて

その後も、ボーっと練習風景を見ているといつの間にか駿のことを見ていた。



尚樹がピッチャーで駿がバッターをしていた。



尚樹が思いっきり投げたボールを、それを真っ直ぐな駿の瞳が捕らえた。



尚樹が投げたボールは見事駿が振ったバットに当たり、ボールは空高く舞い上がった。



「すごい・・・」



駿は、私の視線に気付いたのかこちらを見て大きくピースサインを送った。



私も駿に向かって、大きくピースサインと笑顔を見せた。