ある日、青空を見上げて




挨拶を終えたあと、尚樹と一緒にバットやボールなどを持ってくるため部室に向かった。



「なぁ、尚樹」



尚樹はこちらを向かず返事をする。



「んぁ?」



「奈緒は?姿が見当たらないけど・・・」



「今日は、用事があるんだって」



「ふ~ん」



質問をしている間、尚樹の表情は一切見えなかった。