しばらく雪雲の間から見える、澄み切った青空を見ているとさすがに寒かったのか駿がくしゃみをした。 「大丈夫?鼻水出てるけど・・・」 「あ~さみぃ・・・」 「はい。これ使って」 あいにくティッシュを持っていなかったため、駿にはお気に入りの白いハンカチを渡した。 「サンキュ」 駿がハンカチを受け取ろうとした瞬間、強い冬の冷たい風が吹いた。