「ふぁ~、今日から高校デビューかぁ」
「なにしてんの!早くご飯食べなさい!」
「はーい」
私は、神埼凛(カンザキリン)。今日から青蘭高校の1年生。
青蘭高校は、そこまで偏差値が低いわけでもなく、
校則もあまり厳しくないから、ここに入学できてすごいうれしい!
「じゃあ、いってきまーす」
「気をつけて行くのよー」
「はーい」
「うちから歩いて15分くらいだから…、よし、間に合う間に合う。」
ドンッ!
「キャ!」
「っいってぇなぁ」
「あ…ああ!すみませんでした!お怪我はありませんか?」
「てめぇ、よそみしてんじゃねーよ!」
「まぁまぁ蓮、そう怒るなって」
「ごめんね?こいつ口悪いから」
「え…あ、ああいや、あたしこそすいませんでした」
「類!行くぞ!」
「あ、ああ。じゃあね。」
「あ、はい」
「なにもアイツ!性格悪すぎ」
「凛ー!こっちこっち!」
そう言って手をひらつかせてるのは親友の遊。
「うーん!」
「おはよう!」
「ってか凛さぁ、あの桜場蓮にぶつかったでしょ笑」
「え、うん。」
「あんた勇気あるねぇ!あの桜場蓮と接触するなんて」
「どうゆうこと?」
「ま、なんかあったら助け求めなさいよ」
「う、うん」
これがあたしと彼の初めての出会いだった。
彼の印象は最悪。だと思ってたのに…
