最初と最後-ハジマリとオワリ-




すると、その間から熊のような声が割り込んできた。




「おい。片野。」



「渡邉さんは黙ってくださいよ。」



「いや、黙らない。美沙ちゃんを困らせてどうするんだ。可哀想だろ?」



「僕は正直に言ってるだけです。正直に言って何が悪いんですか?」



「馬鹿...。女心の分かんねぇやつだなぁ。」




お前の言う資格ではない。



片野は渡邉の醜い豚のような面を睨みつけた。