ガチャ






急に店の扉が開いた。





入ってきた女はこちらを向いた。





「すみません。遅れました。」





彼女は申し訳なさそうに、草野という女の隣に座った。





これまた可愛い娘だ。周りの女と同じく二十歳前半らしい。






しかし、彼女の長い髪はボサボサになっていた。





「どうかされたんですか?」





渡邉は腫れぼったい目で彼女を見つめた。