最初と最後-ハジマリとオワリ-




「おいおい、睨むなよー。ほい、酒でも飲もう!」




渡邉はかなりの飲兵衛であった。




「ちょっと...。やめた方がいいんじゃないですか?」



「いいのいいの!今日は少しだけだから!」



こいつはいつも少しと言っておいて、ベロンベロンになるまで飲む。



前なんか酔っ払って、尻丸出しで路上を歩いたらしい。


でも、本人は覚えてはいない。




「今日はお酒パーティだ‼」




渡邉にとってはパーティかもしれないが、片野にとってはパーティでもなんでもなかった。