「穂乃花、クラス発表みた?」

「ううん、まだだよ」

「私たち同じクラスだったよ!!」

「えっ、ほんと?やったー」


南に抱きつく穂乃花。

「嬉しいっ!!!」

南がいるなら安心だ。穂乃花は不安だった気持ちが少しやわらいだ。

「教室いこっか」

「そーだね」


二人で教室に向かう。

「やっぱりこの学校広いしきれいだね」

「うん、まぁ私立だしねー」

「学校探検とかあるのかなー?」

「穂乃花、小学校じゃないんだからそういうのはないんじゃない?」



話しているうち穂乃花たちの教室、1ーCについた。

中に入ってみると、もう半数以上の生徒が登校していた。

まだみんな緊張のせいか、ぎこちない雰囲気だったが嫌な印象を受けることはなかった。

(怖そうな人とかいないし。南がいるから大丈夫かな。)