「えっ…」

突然核心を突かれた穂乃花は、思わずうろたえる。

とっさのことで誤魔化せずうつむく穂乃花。


別に南に煉先輩のことを隠したい訳ではない。


だが、誰かを慕うということが初めてな穂乃花は南にうまく説明出来る自信がなかった。


それに心擽られる初恋。あともう少しだけ、誰にも知られずにこの思いに浸っていたい。



「 えっと、あのね…」

「いいわよ、別に。ムリに言わなくても 」

「……ごめん。」

「ふふふ。でも、相談にはいつでものるからね」

「うん、ありがと」

南には何でもお見通しのようだ。

「じゃあ、ショッピング続けよっか!」

「そーだね!」

2人はそれぞれ飲み物を飲み干して立ち上がる。

静かに見守ってくれている南に穂乃花は心 の中で感謝した。