「いや、なんでもない」
「そうですか…」
神埼先輩は窓から穂乃花の手元を覗き込んで言う。
「そう言えば、穂乃花は勉強してたのか?」
「えと、はい。」
「そうか。」
「えっ…、あの、神崎先輩はなんでここで毎日練習を?」
「煉でいい」
「えっ。」
急に言われて戸惑う穂乃花。
「神崎先輩だと部活っぽくていやだ。」
「えっ……、じゃあ煉先輩で。」
「おう!穂乃花」
煉先輩が微笑んだ。
──ドキッ
穂乃花の鼓動が高鳴る。
(あれっ…。)
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