黄昏に香る音色

恋はまるで、夢のようだから…夜と夢の狭間で、迷わないで…

あたしの恋心。

恵子のやさしくて、切なくて、

それなのに、力強い歌声。

恵子のように、歌ってみたい。

だけど、あたしには無理だわ。

たぶん歌えても、歌えてない。

歌詞の心が、理解できない。

上っ面の表面だけをなぞり、深い思いまでは、届かない。


恵子の歌声に、寄り添い…包み込みような音。

とても、やさしい音。

知りたかった音。

恵子を守るような…健司のトランペット。

こういう…誰かを守るような音が、

愛なのだろうか。

明日香は黙って、耳を澄ましていた。