黄昏に香る音色

お客さんの前で、歌うのは、学校が、休みの前の日だけ。

一応、高校生なのだ。

興奮している里美と、帰りながら、明日香は、嬉しそうに里美を見ていた。

サッカー部の高橋君に、ふられてから、

どこか空元気だった里美の笑顔。

明日香は、嬉しかった。

「明日香!今度、CD貸してよ。あたしも、ジャズきいてみる」

明日香は頷く。

里美とは、線がちがうので、

学校がある駅に着くと、二人は別れた。