君は死んだ。

病気で死んだんだ。

彼女は余命四ヶ月だった。

そう言われたのはその一ヶ月前のことだった。

そして、丁度四ヶ月になり、

彼女の家族、友達、医者が彼女の周りを囲んでいた。

彼女は

「ねぇ、死んだらどこに行くのかな?」

「やっぱ、天国かな?地獄かな?」

「ふふっ、なんかちょっとだけ楽しみ」

「・・・みんなとまだいたかった」

心拍が0の数に近くなった。

「あ、もうすぐ0になっちゃうね」

いたずらをする子供のように君は笑った。

「あ...れ?眠くなってきちゃった」

君は悟ったのだろう。

君は泣きながら、そして笑いながら

「ありがとう・・・・」

そして、君は目を瞑った。

心拍が0になったというサイレンが病室内で響き渡った。

ピイィイィィィイィイイィイィイィィィィ!!!!!



















―――君の顔は泣いていたが、笑っていた。なぜかきれいだった。