私、岡本曖は昨日告白されて彼の『彼女』というものになった。



そんな高校二年の初夏。



彼―――朝木葵くんは、私が秘かに片想いをしていた人だ。



そんな彼から告白されて、つき合う事になった。



うれしくないわけがない。



昨日はベッドの上で布団を抱え、ほんのり熱を帯びる頬をほったらかして彼の事を考えていたくらいだ。