空はどこまでも青く、雲ひとつない。 爽やかな風が屋上にいる私たちの髪を揺らしていた。 私は火照った顔を冷ますようにうつ向いて。 彼は黙って視線を私に寄越していた。 不意にこつ、と足音が近づく。 私は身を固くした。