こんな明るい時間に帰るのは久々だった。もうすぐ定期試験だから、いやでも明るい時間に帰る日が来るのだけれども。そして、こんな明るい時間に奏太と帰るのは、夏休み以来だったような気がする。
「荷物、持とうか?」
「いや、大丈夫だよ。」
うーん、という顔をした後、奏太にカバンを取られた。
「何のために一緒に帰ることになったのか、ちゃんと自覚してください。」
「寝不足になったの、誰のせいだよ…」
「悪かったなー。っていうか、人の親切、ありがたく受け取れ!」
無理やり取られたカバンを見ながら笑えてきた。2人で顔を見合せて笑った。
「ありがとう、奏太。」
「どういたしまして。」
突然何かがすべて変わるわけではない。ゆっくりゆっくり、それでいいんだと思った。
「荷物、持とうか?」
「いや、大丈夫だよ。」
うーん、という顔をした後、奏太にカバンを取られた。
「何のために一緒に帰ることになったのか、ちゃんと自覚してください。」
「寝不足になったの、誰のせいだよ…」
「悪かったなー。っていうか、人の親切、ありがたく受け取れ!」
無理やり取られたカバンを見ながら笑えてきた。2人で顔を見合せて笑った。
「ありがとう、奏太。」
「どういたしまして。」
突然何かがすべて変わるわけではない。ゆっくりゆっくり、それでいいんだと思った。