葉桜~late spring days

 2限の休み時間に、と思っていたが、3限が体育とは知らなかった。いかん、そうすると次の時間の休み時間もバタバタしちゃうよな…どうしようかな、と思っていたら、葵ちゃん・理子ちゃんコンビは「教室に入る前に、ちゃちゃっと『話がしたい』って言えばいいじゃん」とアドバイスをくれた。大丈夫かな。私、今それ言う?とかしょっちゅう言われるぐらい、間が悪いランキングを作ったら確実に上位入賞の自信があるから、ものすごく不安だ。

 そしてもう一つの不安。そこは葵ちゃんに聞くことにした。

 「葵ちゃん、すごく根本的なことを聞くけど。」
 「なに?」
 「付き合うってさ、どういう感じなの?」

 2人が顔を見合せて大笑いした。真面目な質問だったんだけれども。

 「まー、そうだね。晴香と奏太くんだったら、あんまり変わりないかな、今の状態と。」
 「はい?」
 「だってさ、クラスが違うだけで、部活は一緒だし、帰りも一緒に帰ってる、朝練だって一緒。見た目上というか、なんというか、そんなに変わりはないかな。」
 「じゃあ、何が違うの?」

 クスッと笑って理子ちゃんが答えた。