2週間前だっただろうか。奏太が風邪をひき、合奏を休んだ時のことだ。葵ちゃんが珍しく、付き合っている耕太先輩と一緒に帰らず、理子ちゃんと私にお茶しようと誘ってきた。嫌な予感はしていたが、案の定突っ込まれた。
「ところで、奏太くんと晴香って付き合ってるの?」
一も二もなく否定した。同じパートなだけなのに、何でもかんでも恋愛話に持ち込むな、とやや腹が立った。ただ、葵ちゃん曰く、奏太の私に対する接し方が、気のあるような、ほかの人とはちょっと違うものを感じることがあるそうだ。
「わからない。だいたい、奏太は後輩にだって優しいし、先輩にだって気を遣ってるし、別に私にだけってことは…」
「いやー、晴香は鈍いから分かんないだろうけどさ。だいたい、私とか理子ちゃんだっているのに週の半分以上、いや、ほぼ毎日、晴香を待ってあげてるんだよ。普通の同級生だったら、そんなことする?」
理子ちゃんと私は帰りが同じ方向というのもあって、一緒に帰ることも多かった。そういえば、最近理子ちゃんと一緒に帰ってないと話していた気がついた。
「ところで、奏太くんと晴香って付き合ってるの?」
一も二もなく否定した。同じパートなだけなのに、何でもかんでも恋愛話に持ち込むな、とやや腹が立った。ただ、葵ちゃん曰く、奏太の私に対する接し方が、気のあるような、ほかの人とはちょっと違うものを感じることがあるそうだ。
「わからない。だいたい、奏太は後輩にだって優しいし、先輩にだって気を遣ってるし、別に私にだけってことは…」
「いやー、晴香は鈍いから分かんないだろうけどさ。だいたい、私とか理子ちゃんだっているのに週の半分以上、いや、ほぼ毎日、晴香を待ってあげてるんだよ。普通の同級生だったら、そんなことする?」
理子ちゃんと私は帰りが同じ方向というのもあって、一緒に帰ることも多かった。そういえば、最近理子ちゃんと一緒に帰ってないと話していた気がついた。

