葉桜~late spring days

 奏太と別れて、ホームに上がり、ベンチに座ってぼんやり、反対方向のホームを眺めた。

 少し遅れて階段を上がってきた奏太は、数分前の真面目な顔に戻っていた。でも、電車を待っていた私に気付いて、いつもみたいに手を振ってくれた。奏太の方向より前に、私の方の方向の電車が来た。窓越しに奏太に手を振った。

 また明日。とりあえず、また明日だ。