「ほら」 優也は絆創膏をあたしに差し出した。 「あ、ありがとう」 「ん」 優也は少し微笑んで友達のところへ戻って行った。 なんでよ、なんであたしにはしてくれないのよ。このときからあたしは めくのことが大嫌いになった。