「お母さん!抱き着かないで!」 「はいはい、ねぇ優也くんは?」 「二階だよ」 「そ!優也くんに頼みがあるから呼んできてくれない?」 「いいけど…」 なんだろう、頼みって。 「優也、お母さんが呼んでるよ」 「ん、ありがとう」 優也は一階に下りて行った。あたしもそれに続いて一階に下りた。 「優也くんにお願いがあるの!」 「なんですか?」 「実は…」