「明日にはお母さん達帰るって…」 「そっか、よかったな」 「え?」 「だっておばさんたち帰ってくるんだろ?うれしくないわけ?」 「嬉しくないわけじゃない!でも…」 「でも?」 「優也と暮らせなくなっちゃう…」 「そんなことか」 「あたしは優也と暮らせなくなるのが寂しいのにどうしてそんなこと言うの!?」 「めく、俺は…」 「もういいよ!」 あたしは階段を駆け上った。少しぐらい寂しいって思ってくれてもいいのに…