「あの~、良かったら一緒にお茶でもいかかがですか?」 蒼君はしばらく瞬きを繰り返し、自分がナンパされている事に気付けば呆れたようにため息を漏らす。 仕方ないよね、蒼君普通にカッコいいもん。 誰だってお茶したくなるぐらいだもんね。 「俺、彼女と来てるんで遠慮しておきます」 「嘘ばっかり!彼女なんて居ないんでしょ?」 当たり前とでも言うような口調に唇をキュッと噛みしめて俯くしか出来なかった。