「マジかよ……」


夢だと思いたいと思いながら携帯を耳に当てる。


『………』


電話口からは何も聞こえない。


「もしもし、舞?」


『もしもし…』


明らかに動揺したような声音。


「ごめん。さっきの聞かなかった事にでも…」