『え?』


「だから、俺はクン付で呼んでほしくないだけ」


その理由は、さすがに予想は出来なかった。


確かに私は誰にでも佐藤君のようにクン付で呼ぶ事がほとんどでだけど…。


でも、それは本当に数人しか呼んだ事が無い。


「…俺はあんたの彼氏だから…」


そう言って、佐藤君は私の手の握るなり人通りが少ない余剰裏に入った。