きっと舞の事だから悩んだと思う。 どれにしようか俺の事を考えながら選んだ舞を思い浮かべると笑ってしまいそうになる。 「ペアなんだから、もうひとつは舞がつけといてよ?」 もう一方のネックレスを舞に渡す。 それを大切そうに胸の前で握りしめる。 そんな舞を見て俺もポケットからあの店で買ったものを出す。 「舞、左手出して」 『左手、ですか…?』