車も何も通らない、静かな道に 淕斗クンが一人、立っていた。 『ど…どうして!?』 「いいから!下りてこぃ!!」 淕斗クンは、近所迷惑も気にせず 大声で私を呼ぶ。 『わ、分かった!』 な………なんだろ。 こんな時間に……… 私は階段を急いで下りて 玄関を出た。