「別にあんなの、ほっとけば良かったじゃん。」

噴水のトコロに座り
私達は、アイスを食べていた。


『何かね、泣いてる子供を見ると、ほっとけなくなるんだ。私も昔、あんな風だったから。』

「ふぅん。」


『小さい頃から、迷子ばっかしてて

泣いちゃって、お母さんや兄弟の皆に迷惑ばっかかけててね。

私、お母さんやお姉ちゃんみたいに

笑顔で誰かを、助けたいな。って。


今は、こんなに弱虫だケド。』


私は微笑した。


「いや…、お前は弱虫なんかじゃねぇよ。迷子の子供見つけて、母親見つけるまで一緒になって探すなんて、立派なコトするじゃん。

俺はお前のそういうトコ
好きだぜ?」