「はい、できた♪」 差し出された氷が沢山入った袋を 受け取る。 『…ありがとうございます。』 先生は、ソファーに座ってる 私の隣に腰掛けた。 「今度は、どんな子?」 『……綾瀬裕っていう人。』 「…あぁ、綾瀬クンねぇ!あの子、たしか体力テストの50m走、タイム一位だったわね。」 『……ハイ。』 瞼の上にある氷が ヒンヤリと冷たい。