「なんかあった?」
公園についてそう彼は言った。
いつもと違う空気を感じ取ったのだろうか。今から言わなければいけない内容を考えたらそんな優しく言わないでほしかった
けじめをつけようと思っても彼が好きなんだから…
でも好きだからこそ言わなきゃいけないことなのかもしれない
『この前あたしとのデート断った日、何があったの?』
「ん?弟が熱出しちゃって家でずっと看病してたんだ」
何言ってるの…?あたし見たんだから…
『そんなの嘘よ』
「えっ?」
『女の子と仲よさそうに街歩いてたじゃない!』
「なんでそれを…」
彼は否定をしなかった。

