そうしてエンジン全開で臨んだ試合では、諸岡君は大活躍、あたしは面白いようにシュートが決まり、見事に優勝を手にする結果に終わる。
あたしたちのクラスでは優勝はバスケだけで、総合得点では上位に食い込めなかったのだけれど、それもまた、いい思い出だ。
後日、改めて告白の返事をすると、諸岡君はこちらが照れてしまうくらいに顔を真っ赤にし、何度も「俺でいいの?」などと聞いてくる。
だから、そんな諸岡君がいいんだって。
もう、可愛いすぎる。
「でもさ、いくら、からかわれたからって言っても、いきなり避けられたのはダメージが大きかったよね。嫌われたんだと思ったし」
根に持っているわけではないのだけれど、ちょっと諸岡君を困らせたくなり、言ってみる。
すると諸岡君は、何か言い訳をしたげに口をとがらせ、癖を丸出しでこう言うのだ。
「だって……大好きだとか、内緒だし」
その可愛さとたるや、尋常ではなく、何気にけっこう傷ついていたことも一瞬で許せてしまうくらいの絶大なる可愛さに、あたしは否応なしにきゅんとなり、諸岡君とつき合おう、と決めた気持ちに間違いはなかったと実感する。
不器用だけれど、可愛い彼氏。
これがあたしのイイオトコ。
- END-


