愛が溢れて。


あたしと凛華は仕方なく立ち止まった。

「しつこいなー、何?早く話終わらせてよー?」
「本当よ!私たちが学校に遅れたらお前のせいなんだからね!!」

あたしと凛華が同時に言葉を発すると、

まさに言葉の威力の差が表れる。


男はパアッと笑顔になり、話出した。

「あのな、バカにするんじゃねーぞ?COCOAってお前ら知ってるよな?」

ジト目をするあたしと凛華は、

2回ほど頷いた。



男は、気にすることなく話し続ける。

「COCOAでさ、突然かっわいー女の子からメッセージ来ちゃってよぉ!!」

「そ、そうなの…」

あたしは、イライラし始めた凛華の背中を撫でながらそう相槌をした。


「でな、その女の子と直メし出してさ!運良く住んでるとこ近くてさ、今度会いませんかっとのこと!!」




運良くってどうなのよ…。
あたしは苦笑する。

「そっか。へぇ、あはは…よかったね」

さすがに聞き飽きてきたあたしも適当に相槌をする。


「なんだよーっ、春咲は気になんねぇのかっ?COCOA始めてみろよー!」

「いや…一応凛華もあたしもCOCOAくらいやってるから。」


と言い捨て、

男を置き去りにしてあたしと凛華は学校まで急いだ。