…?
なんだろ…
どうしたらいい…の?
おずおずとするあたしを見て、
ぷはっと吹き出す天王寺くん。
「な、なんなのっ、もぉっ」
顔が熱い~!
なんか恥ずかしい!
すると、
手にあたたかい触感がする。
____へ?
手を見ると、
天王寺くんの手と、あたしの手が
ちゃっかりと繋がれていた。
「手、繋ぎたかったんだ」
このとき、
あたしが考えていたことは
手を振り払っちゃダメだ…手を振り払っちゃダメ!
そんなことばかりを考えて、
自分の感情をコントロールした。
てゆーか…
男の人と手繋いだっていつぶりだろ?
はぁ…
自然と心の底から湧いてくるため息。
ふと、
天王寺くんを見ると…
!!
顔が赤いよ!?
ど、どうして…
「あ…あんま見ないで」
「う、う…ん」
思わずあたしまで顔を赤くする。
「…それじゃ、行きますか。」
「うんっ…」