愛が溢れて。


…助かった。



あの男子生徒のおかげで。


ひょっとして、

守ってくれたのかな…?



HRが終わり、

まわりからの目線を浴びながらも

あの場を救ってくれた男子生徒の元へ足を運ぶ。



「さっきは…その、ありがとう!」

男子生徒はこっちを向いて、

「大したことねーって!今度からは気をつけろよー?」

と、笑う。



その男子生徒は、

黒髪の短髪で、目は程よく細く、話しやすそうな雰囲気を放っている。


運動部に入るのかな…?


「そんなっ、本当に助かったよ。ありがとうね。あはは、今度から気をつけるっ」


「おう、俺の名前教えとこっか!天王寺 将(てんのうじ しょう)だよーん。よろしくぅ!!」


変わった名前だなぁ…と思いながらも、

「了解!あたしは、春咲 風香だよ」

と、言い、ニコッとした。


すると…

ガッと手を握りしめてきた天王寺くん。

「おう!!よろしくな風香ちゃ…」


パシッ




反射的に、

天王寺くんの手をはたいてしまった…。

あたしは…天王寺の顔が見れない。

「…? なんか…ゴメンな。」

「うう…ん。こちらこそ、ごめんなさいっ!!!!」

強く言い捨てて、

走って凛華の元へと向かった。



「りーんーかぁぁぁぁ!!うわぁぁん!!」