僕と再婚して下さい。

辺りはすっかり暗くなり。

街灯があたし達を照らす。

車の走る音がやたら大きく響く。


「舞…。あいつのキス上手かった?」

「唇が触れただけだもん。上手いとか下手とかないと思う」

「オレ何聞いてるんだろうな。女々し過ぎるー!」

洋介はため息をつくと、短い髪の毛をくしゃくしゃにしていた。

その仕草が子供みたいで笑えてくる。


「舞、もう1つ聞いていいか?」

「何?」

「あいつの家に行ったのも本当?」

「うん……」


やっぱり聞いてきたか。