僕と再婚して下さい。

「洋介、何、勘違いしてるの?」──そんな言葉を半分期待していた、オレはバカだった。

舞が否定しないところを見ると、川崎を選んだというのは事実のようだ。

昨日の夜、そうなったのかもしれない。


胸がヒリヒリして苦しくなる。

いつかこの部屋にも川崎が来るんだろう。

舞の再婚相手になるかもしれない……。


「──別れの挨拶も済ませたことだし帰るか」


めいいっぱい明るく振る舞う。

本当はずっとここにいたいくせに。


「……っ」

「舞、泣くなよ。マスカラ落ちて目の回りが真っ黒だぞ」

「……ごめんね。離婚する時も今回も身勝手で」

「気にするな」


舞は何度も「ごめん」と言っていた。