僕と再婚して下さい。

舞は相変わらずうつむいたままだった。

しばらくの沈黙の後──

『東京楽しかったです。素敵なホテルまで取ってくれてありがとうございました』と、他人行儀なことを言って、車から降りて行ってしまった。



これがオレと舞の間にあった出来事。

そして、今に至るといういうやつだ。

舞はオレに会ってくれる気はないらしく、この日、かけ直しの電話がかかってくることはなかった。




──翌日。



オレは挙行手段に出ることにした。

舞はうちの会社の下請け会社で働いている。

そこを利用させてもらうことにした。