僕と再婚して下さい。

「これ以上、話すことはありませんよね?」

「話しても堂々巡りになるだけだろうな」

「じゃあオレはこれで失礼します」


川崎はベンチから立ち上がり、オレに頭を下げると先に屋上から出て行った。

"真相は闇の中"とは、こいうことを言うんだろうか?

結局、川崎と何の話をしたのかよく分からなくなってしまった。




──その日、真っ直ぐ家に帰る気になれず、会社を出た後、飲みに出かけることにした。



こじんまりとした居酒屋。

カウンター席とテーブル席しかなく、お座敷はない。

1人だったり、少人数で飲む時はこの店だと決めている。