洋介と結婚して半年が経った頃。

あたしは妊娠した。

検査薬で調べた後、洋介が仕事から帰ってくるのを楽しみに待った。



そして──。

夜の8時を回った頃、いつも通り帰ってきた。


『洋介見せたい物があるんだけど』

『何?』

『座って』


洋介がソファに座ると同時くらいに、妊娠検査薬をテーブルの上に置いた。


『舞、もしかして──』

『そのもしかしてだよ』

『妊娠したってことでいいんだよな?』

『そうだよ』

『やったー! すっげー嬉しいよ!』


洋介はあたしのお腹をさすった。