──コンコン



一応ノックをして、

ゆっくり扉を開けた。




「またノックかよ」


扉を開けると、有澤くんが

窓側の椅子に座っていた。



「はは。一応、礼儀?として」

「いちいちすんな。うっとおしい」

「………」



なんか。



「こっち来い」

「………」



なんか…。



「おい」

「なんか違うっ!!」



声が大きくなってしまい

有澤くんは耳を塞いでいた。