「…おい」 「ふぇ?」 するとそこに、不機嫌そうな 顔をしている有澤くんが来た。 反射的に変な声が出てしまい、 あたしは赤面。 美佳はお決まりの『プッ』。 有澤くんは眉間に皺を寄せた。 「…昨日んとこ」 それだけ言い残し、スタスタと 教室から出て行った。 あまりの速さにポカンとして 有澤くんが出て行った方の扉を見ていると 「見た目通りクールだね~」 美佳が鞄に荷物を詰めながら そんな一言を言った。