少し前を歩く有澤くんは 爽やかさを保ち続けていた。 結構力持ちなんだ、有澤くんって。 有澤くんのことを一つ知れて 無意識に頬が緩んだ。 やっぱり力持ちな男の人ってかっこいい。 それが有澤くんなら倍増。 「っだあー!」 「お疲れ。座って結構!」 最後の段ボールを運び終わって ゼーハー言いながら上を見ると 腕組みをしてニヤける担任。 Sか!この野郎! これだからSは! 荒い呼吸を整えながら 席について授業が始まった。 はあぁぁ…。 占い、当たってるかも…。