美佳と一緒に教室に入ると まだ数人しかいなくて あたしは意を決して話しかけた。 「おお…おは、よう」 「……うん」 お、おおお! クールじゃないですかぁぁ! ぷっ。 慌てて吹き出した方を見ると 美佳が肩を震わせて笑いを堪えていた。 カアーッと顔が熱くなって…。 有澤くんに見せたくなかったから そそくさとその場を立ち去った。 ドクンドクンと心臓の音がうるさい。 その音を掻き消すように 少し早いけど、授業の準備を始めた。