ギシギシとスプリングの軋む音
あたしの上で汗をかきながら腰を振るおじさん
汚い
行為が終わるとおじさんはさっさとスーツを着直して出て行った
ひとり冷たいベッドに残される
暗い部屋にケータイの鳴り響く音
あたしはだるい体を起こしながら手にとった
「邪魔だから帰ってこないで」
いつものように母親からメールが入っていた
あたしはクスっと笑うと返信もせずケータイをバックに投げ入れた
「何が帰って来ないでよ。あたしだってそんなとこ帰るわけない」
帰って来るななんていつもの事
どうせ店の客の男でも連れ込んでるんだ
だからいつもあたしは邪魔者