男は、はぁっとため息を吐いた



「暴れんな」



男はそういうがあたしは必死に抵抗した


「おろしてってば…!」

あたしはどんどんと男の胸を叩いた。




すると男はちらっとこちらを見て前を歩き出した。


あたしのいう事は無視ですか……。



あたしは暴れるのにも疲れ男に身を委ねた。


二、三分あるくと黒の車に辿り着いた。

男は助手席にあたしをストンと降ろすと運転席へ座った。



「…あたし濡れてる……。」


あたしはぼそっとつぶやいた。



「別にいい」





すると男はあたしの頭の上にバスタオルを乗せると車を動かした。