〝ドサッ〟


すると今度は、



「…え……未希…?」




ドアの前に崩れ落ちた未希がいた。


顔を押さえて、下を向いている。




「………そうだよ……っ、ウチは、中体連は絶対勝ってやるって、言ったよ……っ!」



美凪もびっくりしたのか、濡れた頬のまま未希を見た。



「勝つ気でいたよ、ずっと……っ! このメンバーなら、絶対勝てるって、思ってた………ッッ」




未希はついに、声をあげて泣き出した。



「…なのに…っ、この前の練習試合での、和香のプレー見て、許せなかった……っ! 自覚あんのかって、その場ですぐに、聞きたかった……っ」


「未希…」



美凪はしゃがみ込み、未希の背中をさする。